
フランスで生活をしているミミズにとって、ママやおばあちゃまとおしゃべりする以外の日本語との出会いの場はYoutubeです。Youtubeから聞こえてくる新しいフレーズこそ、ミミズにとって新鮮な日本語で、Youtubeで使われている言葉こそ、同じぐらいの世代の子どもたちが使っているであろう表現ということになります。
ミミズがおもに見ているYoutubeチャンネルは「キッズライン」や「ここなっちゃん」で、とくに最近、「ここなっちゃん」のケーちゃんというちょっぴりいたずらっ子のしゃべり方を真似します。真似するというよりも、自然に同じような話し方になっているという印象です。それぐらいよく見ていて、もちろん大ファンなのです。そんなミミズといっしょに見ているアタシもけっこうファンで、「ここなっちゃん」はかなりお母さん心をついているなぁと思っていたら、案の定、お母さんのファンも多いみたいです。
先日、そんな「ここなっちゃん」のある動画を見ていたミミズが、「マザコンって何?」と聞いてきました。「ママのことがすごく好きだったり気になったりする人のことよ」と説明したら、「私はマザコンだわ」と言いました。ちょっと意味がちがうかなぁと思っていたら、「じゃあ、パズコンって何?」と聞いてきたので、「パソコンのことでしょ? そのコンピューターのことよ」と答えました。
そんなこんなで、夜、お風呂に入っていたら、「私は絶対にマザコンよ。パズコンじゃないからね」というので、「それって、ファザコンのこと?」となりました。そうか、ミミズが「パズコン」と聞こえたのは、実は「ファザコン」のことで、あの動画にいっしょに出てきた言葉だったのか…ということがわかりました。適当に答えてしまったことに反省です。
どんな言葉や表現であっても、きちんと教えてあげないといけないのかなぁと思います。あまりいい表現ではなくても、日本にいないのに日本語をちゃんと理解しているわけだから、使い方や使うシチュエーションを正しく教えてあげないと、日本に行ったときに誤解されてしまいます。おもしろいとき、先の「ここなっちゃん」のケーちゃんみたいに「超、ウケル!」などと言って喜んでいますが、ま、日本語での表現のひとつの形なので、使う場所をわきまえて、もっとたくさんの表現を学んでほしいなぁと思います。