離乳食という言葉には、乳から離れる食生活という意味が含まれています。でも、我がミミズは離乳食がはじまったっておっぱいを飲んでいたし、乳から離れる食生活なんていう表現、ちょっと後ろ向きな気がします。
フランスでは離乳食のことを食の多様化というらしい
フランスでは離乳食という表現はいろいろあります。スーパーなどでは、Aliment pour bébé(赤ちゃんの食事)という呼び名が使われます。また、La diversification alimentaire(食の多様化)ということもあるみたいです。まさにそんな感じですね、
離乳食がはじまることで、赤ちゃんの食事の幅が広がり、食育がはじまります。食の出会いがあって、好みが出てきて、食べることや生きることが楽しくなってきます。
フランスでは、あまり食育を重要視していないと感じることもありますが、離乳食のコンセプトはすばらしいなぁと思います。
日本とフランスは離乳食が少しちがう
日本では、離乳食をはじめる際、ほとんどの肩が10倍がゆからスタートさせるかと思います。どんなマニュアルにもそう書いてあるし、そうやって育ってきました。
それからおかゆをベースに、少しずつ野菜を入れ、豆腐や白み魚のタンパク質を入れていくイメージです。
フランスでは、野菜のピュレ、フルーツのコンポートなどから離乳食がはじまります。穀物類の粉末をミルクに混ぜるという指導を受ける人もいるようです。
それから、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を積極的に取り入れるように勧められます。さすが酪農の国という感じです。
また、赤ちゃんの月齢によって細かく離乳食が売っています。BIO製品もあるので安心です。おそらく手作りしている人はほとんどいないような気がします。
日本式離乳食をフランスでやるのはむずかしい
日本の離乳食では、かつおだしや昆布だしなどで調理するものが多く、フランスの食材ではなかなかむずかしい面もあります。 豆腐やいりこなど、手に入るのがむずかしい食材もあります。 日本の食材とは味がちがうカボチャなどもあるため、必ずしも思ったとおりに作れないこともあります。
それでも、アタシは自分の手で作りたくて、ほとんど毎日、楽しみながら作りました。いまから思うと、よくもまぁいろいろ作ったなぁと感心します。でも、あんまり日本食にこだわらなくても、フランス式の離乳食も市販されている離乳食も、ともに上手に取り入れていくことで、子育てのストレスを軽減するということも重要です。