日本語で育てようと決意したら、子どもが生まれた瞬間からはじめることをおすすめします。母乳だろう哺乳瓶だろうと、誕生の瞬間からスタートさせましょう。
母乳育児の考え方
日本では母乳育児が主ですが、フランスではまったくちがいます。多くのフランス女性が生後3カ月ぐらいまで母乳をあげますが、すぐに断乳します。
母乳育児をやめる理由はいろいろあると思います。働く女性が多いとか、仕事を再開するからとか、胸がたれるからとか。
さらに、フランスの粉ミルクはとても優秀で、子どもの成長に合った製品がいろいろあります。
また、パートナーも育児をするため、母乳をあげつづけると、つねに女性が育児に追われることに。だったら母乳を止めよう、断乳しようと考えるわけです。
フランスで母乳育児は大変
アタシの場合、母乳がなかなか出ませんでしたが、母乳で育ててみようと決意したので、1歳8カ月まで母乳をあげ続けました。でも、大変だった。フランス女性はほとんど3カ月ぐらいで断乳するため、母乳をあげていることを隠していました。だってまだ母乳をあげるの?と、奇異な視線を浴びせられるからです。
耐えられますか?
何もそこまでこだわることもなかったのですが、でもそのおかげでミミズとの絆は深まったかもしれません。というのも、育児のほとんどをアタシがやったからです。逆に言えば、パートナーには悪いことをしたのかもしれません。
日本には、母乳神話というか、母乳育児を礼賛する風潮がありますが、これはとても日本的なもので、フランス女性ならば、だから女性が社会に出られなくなるのよ…といいそうです。
実際、母乳でなくても、赤ちゃんと触れ合いながら、コミュニケーションを図ることは十分に可能です。母乳育児じゃないと!とか、母乳育児をしなければ!とか、力む必要はないかなと思います。
母乳だろうがミルクだろうが…
大切なのは、母乳やミルクをあげるころから、どんどん日本語で話しかけていくこと。話すのが苦手な人は日本語の歌を歌うのもいいかと思います。アタシはずっと独り言ちていました。とにかく赤ちゃんのころからどんどん日本語を入れていくことが大切だと思います。