ミミズ、今日、仮病で休みました。もうすぐ6歳ぐらいになると、仮病などを使うようになるものなんだなぁと驚きます。
わざと咳込み、パパに「ミミズは病気だから休んだ方がいい」と言わせました。咳程度で休むなんてちょっと信じられないのですが、パパが午前中、ミミズの相手をするということだったので任せました。
で、いったい何をしていたのか。あるお話を朗読しているYoutubeを見せていたみたいです。何のお話かというと、Fables de La Fontaine(ラ・フォンテーヌの寓話)のカラスとキツネの話でした。
木の上でチーズをくわえていたカラスに、キツネがおべっかを使って美声で歌わせようとしました。で、いい気分になったカラスが歌おうとして口を開けたらチーズが落ちてしまいます。で、キツネがこう言います。「おべっかを使っている奴らは、いい気になってだまされる奴らのおかげで生きているんだよ」って。そんな話です。
この物語は、フランスの詩人、ラ・フォンテーヌの有名な寓話で、当時の皇帝ルイ14世の6歳の王太子に捧げたものなのだそうです。つまり、ミミズの年齢にちょうどいい物語ということになります。
パパが仕事に行った後、ミミズにこの話のことを聞いてみると、ちゃんと理解をしていなかったみたいでした。
おべっかばかり使う人の言葉を信頼してはいけないよという教訓、5歳の子どもが理解するのかはともかく、こういう絵本が存在すること自体、とてもフランスっぽいのかなぁと思います。すばらしい日本語訳の絵本を見つけたので、ゆっくりと読んでみるとフランスの文化についてわかるような気がします。