
先日、仕事から帰ってくると、ミミズが大泣きしていました。どうしたのかと思ったら、先生にもらったものをなくしたといいます。何をなくしたのか、よくよく聞いてみると、それはbon pointという小さな紙で、それは、週末に先生からもらうfichier de comportementという1週間の態度表が優秀な子がもらえる小さなチケットで、それを10個集めると何かもらえるのです。
「どうしよう、先生に怒られる」と大泣きするミミズ。そんなに怖そうな先生ではないんだけど、先生が怒ったところを見たとき、とても怖かったので、怒られたくないのだそうです。というわけで、アタシもいっしょに探したら、なくしたはずのチケットが出てきて事なきを得たのですが、フランスの先生事情は日本の先生事情とちょっとちがうように感じます。
現在、学校に勤めているのですが、学生は学校の先生をわりと恐れています。アタシなんぞまったく怖い先生ではありませんが、テストをするよと話すと、多くの学生がちゃんと勉強をしてきますし、成績についてすごく気にしています。ミミズの学校でも成績とは別に日頃の態度表がつけられているわけで、学校での学業や生活態度は子どもたちにとって非常に重要なものみたいです。
かなり前、日本で教育実習を行ったとき、それは某区内の中学生でしたが、学校の先生を恐れているという雰囲気はありませんでした。アタシが学生のときもそうだったし、現在もきっと学校の先生は生徒や学生にとってさほど大きな存在ではないような印象を受けます。フランスは、学校の先生は恐れられる存在みたいです。
そんなミミズの態度表ですが、いままで5ポイントもらっています。1週間のうちすべて緑(よい)のときが5回あったということです。ひとつでも黄色(注意)があると、bon pointはもらえず、ミミズは週に1回ほど黄色ということがよくあります。ま、小学校1年生だし、ある意味、多少元気があったほうがいいかなとも思いますが、柔道でいっしょの子はほとんど赤(悪い)だったり、要領の良い子は先生の前でいい子ぶってほとんど緑ということもあるみたいです。
ともあれ、日本の学校の方が学業が忙しいような気がしますが、フランスの学校もそれなりに子どもたちは大変みたいです。