
先日、ミミズがはじめてフランス語の本を描きました。四季の木の変化を描いた絵本で、春夏秋冬とフランス語で入っただけのシンプルな絵本です。で、今日、その翻訳本を制作しました。タイトルは『よっつのしき』です。『しき』がLes 4 seasonsのことだと説明したんだけど、ま、ヨシとしましょう。著者の名前、読者の名前(つまりアタシの名前)まで表紙に入っています。
おもしろいことに、日本語バージョンの本は縦書きの本のように右から左へとページが移動する方向で作られていました…横書きで書かれていましたが。ちなみに、フランス語バージョンのはもちろん反対です。
はるのページでは、「はるわ おはなが さきます」とあります。「わ」と「は」は、まぁヨシとしましょう。なつのページでは、「なつわ あついひで なつのだいさんかく も みえます」とあります。夏の大三角は星座のことです。あきのページは、「あきわ はっぱが おちる です」とあります。「おちますだよ」と教えました。そしてふゆのページは、「ふゆわ ゆきがふります」でした。

日本語バージョンの方が、短い文章が書かれていましたが、これってまさに、翻訳本ということになります。すばらしいです。ちなみに、ミミズが先週かな、小学校で仮面を作ったとき、フランスと日本の旗の絵が描かれていました。日本とフランスという言葉が、話し言葉や絵などにも現れます。さらに、ミミズの空想の世界であるミミズの国の物語もときどき話してくれます。おそらくこういう想像は、アタシがたとえ想像力豊かだったとしても、できなかったことだと思います。ミミズのいまの境遇がそうさせているのかなぁと思います。
いつか大きくなったら、ミミズはアイデンティティについて悩んだりするのだろうか。微妙に心配していますが、その瞬間までフランスにいたら、さして大きな問題にはならないような気がします。というのも、この国は移民の国だから、そんな境遇の人がたくさんいるからです。日本にいたら悩むかもしれません。そんなとき、ミミズがこんなふうにいろんな国の文化を吸収していったことを話してあげようと思っています。